異文化との出会いに心ふるえた、バンクーバーの街歩き

カナダ留学

前回は楽しいクラスアクティビティを紹介しましたが、そのほかにも留学中はバンクーバーの街へ出かける機会も多くありました。たった2週間の滞在期間でしたが、ロブソン通りやグランビル・ストリートなどを歩き回りました。

ディープ・コーブの港

ロブソン通りは、おしゃれなショップやカフェが立ち並ぶにぎやかな通りで、地元の若者や観光客でいつも賑わっています。一方、グランビル・ストリートは劇場やライブハウスが集まるエンターテインメントの中心地で、歩くだけでもワクワクする場所でした。

パイク・プレース・マーケット

また、ウォーターフロントを歩いていたときには、有名なシーフードレストラン「エリオット オイスターハウス」の前にも立ち寄りました。新鮮な牡蠣で知られる人気店で、その日は中には入らず、外で写真を撮っただけでしたが、「こんなお店で食事をするのも素敵ね」と思いながら眺めていたのを覚えています。

シーフードレストラン「エリオット オイスターハウス」前にて

見るものすべてが珍しくて、きょろきょろしながら歩いていたのを覚えています。82歳になった今でも、そのときの胸の高鳴りははっきり思い出せるのです。

心あたたまるひととき、シーク教の寺院での出会い

あるとき、宗教施設を訪れる機会がありました。そこはシーク教の寺院「アカリ・シン・シーク寺院」(Akali Singh Sikh Temple)で、入口で白い布を頭にかぶります。そして広い板の間に入り、お辞儀をして中を見せていただきました。

白亜の建物と金色のドーム(キューポラ)が特徴!

シーク教の寺院では、信仰に関係なく誰でも歓迎されるのが特徴で、「ランガー」と呼ばれる無料の食事が提供されています。地下へ降りると、ふわっと良い香りがして、そこでは誰でも昼食をいただけるようになっていました。机がたくさん並べられていて、出していただいた温かい食事はとても素朴で優しい味でした。

アカリ・シン・シーク寺院の中でお祈り

食べようとしたとき、そこの指導者の方が来られて、一緒に食事をいただくことになりました。何か言葉を交わしたように思うのですが、うまく話せなかったことが、今でも少し心残りです。でも、言葉が通じなくても心は通じるものですね。あのときの穏やかな空気は、今でも忘れられません。

少しこわくて楽しかった、キャピラノ吊り橋

有名なキャピラノ吊り橋を渡りました。キャピラノ吊り橋は全長約137メートル、高さ約70メートルというスリル満点の橋で、下には美しい森と川が広がっています。とても長くて高くて、足がすくむようでしたが、それもまた楽しい体験でした。

揺れる橋の上で思わず手すりをぎゅっと握りしめながら、「こんな経験、もう一生ないかもしれない」と思ったものです。周囲には緑豊かな原生林が広がり、まるで自然の中に溶け込んだような気持ちになりました。

静かに心に残った、グラウス・マウンテンの夜景

グラウス・マウンテンの頂上までロープウェイで登りました。標高約1,200メートルの山で、バンクーバーの街を一望できる人気スポットです。そこでは、先住民の方々の暮らしや文化について学ぶことができました。

伝統的な踊りや音楽のショーもあり、そのあと焼いた鮭を手でいただきました。これがまたとても美味しかったのです!シンプルな味付けなのに、素材の美味しさが引き立っていて、今でも忘れられない味です。

頂上から見たバンクーバーの夜景は、本当に美しくて、まるで宝石をちりばめたようでした。暗い海と輝く街の灯りのコントラストが幻想的で、「こんな景色がこの世にあるのね」と思わずため息が出ました。

夜のオプションで、バンクーバー交響楽団を聴きに行かれた方もいらっしゃいました。音楽好きの方にはたまらない時間だったことでしょうね。

こうしていろいろな体験をしているうちに、日本を出発してから3週間が過ぎようとしていました。英語は相変わらずでしたが、それでも毎日がとても充実していて、残りはあと1週間となっていました。

「もっと話せるようになりたい」「もっといろいろなことを知りたい」――そんな思いが、日に日に強くなっていったのを覚えています。

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